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こんにちわ♪

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コモンウェルス




大英帝国、ここはかつての世界の支配国。



大英帝国(British Empire)は元はといえばイングランドが築いた植民地帝国である。




20世紀初めには世界の地上面積の5分の2に当る3千万平方キロ、人口4億から5億を支配していた。




日本ではあまり知られていないが、連合王国UKやイングランド王国の歴史や政治・経済・社会を論ずる時に、必須なのが『コモンウェルスCommonwealth』。





英語での現在の一般的な理解では「共通の利益を享受する共同体」である。



日本語では、『英連邦』と訳される事が多い。





19世紀は、英国がその覇権を世界に広げた帝国主義的侵略の時代であったんだ。




英本国と植民地は支配・被支配の従属関係で結ばれていた。




20世紀に入り、第一次世界大戦で、英本国は植民地に大いなる支援を受けた。


その結果、カナダやオーストラリア、ニュージランドなどの自治権を拡大せざるをえなかった。




1931年、これらの自治国や植民地は、ウェストミンスター憲章の下で女王に忠誠を誓約し、共通の利益を享受する連邦を組織した。


これが昔の英連邦の始まりである。




英国、アイルランド自治領、カナダ、ニューファウンドランド(現カナダ)、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカで発足した。



この頃の『英連邦』は、女王に忠誠が大前提の盟邦であった。



第二次大戦では、英国は米ソなどと連合軍を組み、独伊日に勝利した。

インドをはじめ多くの植民地は独立し国家を樹立し、旧英連邦から離脱した。



しかし大英帝国はあせることなく、1949年の連邦首相会議で、僅かの自治国を中心として、『女王に忠誠を前提としない、各国対等の立場で、民主主義政治体制を前提とした、ゆるい結びつきの、新しい英連邦』を組成した。




当初は旧英連邦から独立し、離脱していた各国も次第に復帰して、現在53ヶ国(英国を入れれば54ヶ国)が加盟している。


コモンウェルスの国々

赤い部分が『英連邦』加盟国。なんだかんだ言って、旧植民地である。



民族の共通の利益の中で、また国際的な理解と世界平和の促進の中で、協議し、協力する自発的な独立の主権国の組織である。(コモンウェルス原則の宣言前文) と再定義され、ゆるやかな独立主権国家の連合となった(連邦国家ではない)。


しかし、実のところ現代の大英帝国は、欧州共同体(EU)よりも英連邦のほうが大事らしい。





ジブラルタル

イギリスの海外州の一つである。イベリア半島の最南端に位置する。領域は半島になっており、地中海に面し、陸地側はスペインに接している。ジョン・レノンとオノ・ヨーコが結婚式を挙げた(1969年3月20日)ことで有名なんだそうな(知りませんでした。。。)





ガンビア

ガンビア。西アフリカの小さな小さな国。
周りを英連邦の国ではないセネガルに囲まれているところなんか、まさに栄植民地の面影を感じさせる、そんなお国。
イス取りゲームをしていて「ピーッ」と笛が鳴ったら、フランス人の間にイギリス人が1人ぽつんと座っていて、それが後のガンビアになったという事。うそのようで本当のお話。





英国領ギアナ

英国領ガイアナ。南米の小さな小さな国。スペイン、ポルトガル勢力が強い南米で、いかに英国が植民地を獲得しようとしたが感じられます。実はこの国、英国がオランダから買収した国なのです。





ウィンドワード諸島

カリブ海の西インド諸島を構成するウィンドワード諸島。かつての海賊の島々♪
この国も、コモンウェルスに所属しています。





オーストラリア

かつて、英国の植民地時代、『流刑島』として植民地化されたオーストラリア。
もちろん、コモンウェルスの一員だ。





バルバドス&北ローデシア

バルバドスは、奴隷貿易時代にプランテーションとして出来上がった悲劇の国。
現在は、バカンスとリゾートの国として有名です。

北ローデシア(現ザンビア)の国名は、実は英国の個人の名前が由来。
セシル・ジョン・ローズという、イギリスの政治家から名づけられました。
このおっさん、かなりのやり手だったようで、デ・ビアス鉱山会社を設立し、ダイヤモンド鉱山、トランスヴァール共和国の金鉱山を独占。
実はこのおやじ、南アフリカのかつての悪法、アパルトヘイトの原型を作った張本人なのだ。もちろんそんなおやじは、英国民♪





ウガンダ

東アフリカ・ウガンダ共和国。『ガンダ族の国』の名を有するこの国も、旧英国植民地。
その隣のタンザニアは、いち早く独立を成し遂げ、『コモンウェルス』に反発した国。
それでも今も『コモンウェルス』には属しています。





マレーシア&スーダン

スーダンとマラヤ(現マレーシア)

マレーシアというよりは、英領マラヤといったほうが正しいかもしれない。
大英帝国はマレー半島を植民地にした後、重要な港であったペナン、マラッカ、シンガポールを直轄の海峡植民地とし、残る地域ではスルタンを通じた間接統治を行ってマレー連邦州(ペラ、セランゴール、ネグリ・スンビラン、パハン)と、マレー非連邦州(ジョホール、クランタン、ケダ、トレンガヌ)に分けたのです。

スーダンはかつての英国とエジプトの共同統治領。あれ?エジプトだって英国の植民地だったはずとお思いの方。実はこれ大英帝国が考えた狡猾な作戦。スーダン支配をめぐって対立していたフランスには『スーダンを占領したのはエジプトがやったこと』と説き伏せ、スーダン支配の上級官僚は英国人が独占しながら中下級の軍人や役人はエジプト人に任せて統治コストの削減を図り、かつスーダン人には「古代文明以来のナイル川谷統一」という歴史的大義をアピールして植民地支配への反抗を抑えようという、植民地経営に関しては腹黒紳士と言われた英国人ならではのアイデアだったわけなのです。






ナイジェリア&ガーナ

ナイジェリアとガーナ。フランス植民地の多い西アフリカで数少ない、英植民地。
南米のガイアナと同様、まるでゲームのごとく、テリトリーの確保に懸命だったのだ。
ナイジェリアは、英連邦から脱退したり加盟したりと何やらいろいろやっている。





オーストラリア&パキスタン

パキスタン。バングラディッシュとともにインド亜大陸で分断された国。結局は英国の都合で生まれた国の一つ。





インド

インド。東インド会社なんて、侵略会社を作られてしまったインド。
英国東インド会社は仏東インド会社の挑戦を退けてインド全域における覇権を確立。18世紀以降、中国の広東貿易にも参入してアヘン戦争を引き起こし、香港を獲得。会社とは名ばかり、やっている事は国家を上げての海賊行為と変わりない。





ニュージーランド&モーリシャス

かつて巨鳥、モアが住んでいたニュージーランドと、ドードーが住んでいたモーリシャス。
どちらも現在は見ることが出来ません。
なぜなのかは、皆さん考えてみましょう・・・。





香港&キプロス

香港とキプロス
香港は、1997年、中国へ返還されてからコモンウェルスではなくなったようです。

地中海の要衝・キプロス島は、英国がエジプト防衛のための拠点としてオスマン・トルコから租借していたが、第一次世界大戦後に植民地として併合。植民地で民衆の不満が支配者へ向けられないようにわざと民族対立を煽っておき、自らは調停者の役を演じるという分割統治の手法は、まさに「腹黒紳士」たる大英帝国が得意とするやり方が、キプロスでも少数派のトルコ系住民に肩入れし、北部では行政上の正式な地名にトルコ語を採用してギリシャ系住民との対立を煽ったりした。




シエラレオネ&シンガポール

シエラレオネとシンガポール
世界で最も平均寿命が短い国、シエラレオネ。32歳が平均だそうな。俺もう死んでる・・。
実はこの国『ダイヤの国』として本当は豊かのはずなのだが、ベルギー・英国、そして近隣のアフリカ諸国がダイヤの魔力に取り付かれてしまったんだ。ダイヤの利権が絡んだ内戦のため平均寿命の短い、悲劇の国、それがシエラレオネ。

大英帝国直轄の海峡植民地、シンガポール。マラヤの独立の際、腹黒紳士『大英帝国』はここをマラヤから分けたのだ。



ここは腹黒紳士、大英帝国、そうガンダムで言えば、悪役『ジオン公国』のような国。


元首に女王エリザベス2世をおく、なんとなく時代遅れのそんな英連邦。


倫敦には、そんな英連邦の国々からさまざまな人々がやってきます。







長々なりました。もともと歴史、政治は苦手分野なので突っ込まれても答える事が出来ないと思いますが、ご質問、ご意見などお待ちしております。


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